億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術メアリー バフェット /デビッド クラーク
日本経済新聞社 刊
発売日 2002-05
投資家として世界一の財を成した、ウォーレン・バフェットの銘柄選択術をまとめ、全米ベストセラーとなった『The Buffettology Workbook』の邦訳である。
バフェットの投資法について書かれた本を1冊でも読んだことのある人なら、コカ・コーラやウェルズ・ファーゴ、GEICO、アメリカン・エキスプレスなど、次々とバリュー株や超成長株を発掘し、莫大な利益を上げていくバフェットのサクセスストーリーに心を奪われたに違いない。だがその一方で、具体的にどうやってバリュー株や超成長株を見極めればよいのだろう?と疑問を持った人も多いだろう。あるいは、本を読んでひと通り理解していても、いざ投資してみたらいくつかの視点が欠けていた、ということもあるかもしれない。
本書は、バフェットの投資法を実践する際のポイントを端的にまとめたワークブックである。投資家がある程度知っているであろう銘柄選択のポイントは簡潔にまとめ、具体的な判断の基準をさまざまな指標や数値をもとに示している。いざ株を購入しようという際のチェックシートとして威力を発揮する。自分の銘柄選択がバフェットの基準と比べ適切かどうかを判断したい場合には、第22章の「バフェット流投資のためのワークシート」に狙っている銘柄の具体的な情報を書き込めばいい。
本書の著者は、バフェットの息子ピーターの元夫人であるメアリー・バフェットとバフェット家の親しい友人であるデビッド・クラーク。2人ともバフェットの投資法に詳しく、著者としては申し分ない。ちなみに翻訳は『ウォール街のランダム・ウォーカー』を訳した青山学院大学大学院教授の井手正介と野村アセットマネジメントのシニア・ファンドマネジャー中熊靖和が担当している。
バフェット流投資術を「学ぶ」だけでなく、「実践」してみたい人に、ぜひおすすめしたい1冊である。(土井英司)
「基礎」という褒め言葉が当てはまる 2005-06-15
株式投資の基礎を知るための決定的な良書。初歩ではありません。基礎です。入門書と少々の練習の後あたりに読むべき本だと思います(あまりに多くの人に読まれると嫌だけど…)。「将来(10年先)の企業価値の推定方法」と「投資に値するかどうかの判断基準」の説明が様々な角度から行われています。定量的に経営陣の能力を測るための基準は目新しかった。書いてあることは納得できる内容であり、そして、ものすごく為になるなる本なんですけど、実践するのはなかなか難しそうですね。定量分析は本気になれば誰でもできるとしても、忍耐強さとか定性的分析とかって本当に難しそう。近くで弟子として指導を賜りたくなる本って久しぶり。
ちゃんと使えている人がどの程度いるのでしょうか? 2005-03-20
本来なら星5つつけたいところなのですが、バフェットのやり方がこれですべてなわけが無いというのも、ふつーに考えればたどりつける結論なので、星4つです。おそらく、この手の本で、星5つはありえないんじゃないかと思います。市場参加者の全員が読んだ場合、全員が市場平均以上に儲かるというのは、理論的にありえません。
確かにワークブック形式で、どういった投資手法を使うのかわかりやすいのですが、本当にこのとおりにやってる人は、はたしてどれほどいらっしゃるんでしょうか?
たとえば、昨年末から立て続けに放火にあって3割ほど株価が下がった「ドンキ・ホーテ」。実はこの企業はこれまでかなりの勢いで増収増益を続けています。
このワークブックに従うなら、ドンキ・ホーテの客足、売り上げに影響が見られなければ(燃えてしまった設備・商品等については保険が下りますが、無くなった方の命は戻らないということを加味しても)買ってしかるべき株で、まさにあそこが大バーゲンだったのです。
この本を読んでいて、あの時、本当にドンキ・ホーテの店頭に足を運んで、売り上げが落ちていないことを確認した人がいったいどれだけいるのかわかりませんが、この本を読んで、「へぇ、なるほど、投資だけで世界で2番目の富豪になった人はこう考えているんだ。」程度で読み流してはもったいない本だと思います。
繰り返しになりますが、おそらくこの本でバフェットの投資手法のすべてはわかりませんが、バフェットといえども大バーゲンを待つということと、本当にその株が大バーゲンといえる株かどうかということをバフェットも常に気にしているということについて、体で覚えられる良いテキストだと思います。
使うべし。読まないのは投資家として論外。 2004-06-17
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この本と、次作のNew Buffettologyは
投資をするなら、読まないと後悔する。私も四半世紀投資をしてきて、
ようやくわかりかけてきたことが
この本に書いてあった。しかし、この本は読むだけでは意味がない。
実際に使ってみて初めて意味がある。バフェット本の中ではこの本が一番。
非常に分かりやすいワークブックです。 2004-02-12
バイアンドホールドで億万長者となったバフェットの銘柄選択の技術を学べます。
いわゆるバフェット本には投資哲学や投資手法を解説した専門的な本と、バフェットの人となりや投資に対する考え方を実例中心に書かれた本の2種類あります。
しかし、この書のようにどのような基準で銘柄を選べばよいかについて具体的に書かれている本は少ないように思います。会社を選ぶ基準として消費者独占型企業をあげ、その基準についても書かれています。また、ワークシート形式でその企業の安定性、成長性、期待収益率の導き方も分かりやすくマスターできます。
長期保有を考えている個人投資家にとっては非常に参考になる1冊となるでしょう。
投資家と企業の良好な関係 2005-10-21
優良な事業を健全に行っている企業をどう見つけるか。そしてそれらの企業の株をどういったタイミングで購入するかについて丁寧すぎるほど分かり易く解説されています。投資判断の重要な指標である期待収益率などに関しても初心者でも容易に理解できます。本書の内容は投機ではなく投資であり、書かれている優良企業の条件などは経営側の人間にとっても参考になると思います。これまで株主と企業の間には溝があるように思っていましたが、本来はお互いが幸福であるべきことを本書を読んで再確認しました。IBMを再建したガースナーがその著書の中で「長期的な株主が富を蓄積できなければ、自分たちも富を蓄積できないことを経営幹部は知るべきだ」と経営哲学を述べていましたが、その意味が本書によって深く理解できました。
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